保存会の目的でもある、伝統文化「まつり」を次世代に継承し発展に寄与するの精神に則り、大人と子供の
縦の繋がりと、町内同士の結束である横の繋がりを創る。


伝統の継承といっても堅苦しく考えることはありません、我々が子供の頃の事を思い出してください。
祭囃子と共に華やかに飾り付けられた「だんじり」が勇壮な大人達と共に町内を練り歩く、
大きな歓声と共に大勢の人達が見守る石屋神社・八幡神社にヒッコミをし、
その成功を称えその場にいる皆で練る。
数多くの提灯に灯が点り、明るく照らされた「だんじり」を大人達が誇らしく、町内まで導く。
その姿、雰囲気に憧れた子供達は多いはずです。
簡単に言えば、それを今の子供たちに一度でも多く見せてあげるのが一番だと思います。
そうする事により地元町内だけでなく、他の町内の子供にも同じように伝える事が出来るはずです。

これは伝統の継承と共に、町ぐるみでの子供に対する犯罪抑止にも繋がるのではないかと考えています。
何を言っているのかと思っている方もいるはずです、でもよく考えてください、
家庭で「知らない人には付いて行くな」「知らない人とは話をするな」などと教えていると思いますが、
近所に住んでいながら相手のことを何も知らないからであって、知っていれば話は違います。
「まつり」の1ヶ月以上も前から太鼓や踊りの練習、だんじりの補修や整備が始まります。
太鼓の音や小屋の中のだんじりの周りに大人も子供も集まってきて、「まつり」の事をいろいろ話始めます。
その際、子供達は自分達の目線・価値観で、大人達を理解し判断しているのです。
子供は大人を、大人は子供を知ることによって繋がりができるのです。
その繋がりが増えていけば、犯罪抑止の一端を担うことが出来るのではと考えています。

大人も子供も「まつり」という目標に向かっていくことで、大人への尊敬、子供への愛情が生まれ、
地域の輪がより一層深まるのではないでしょうか。

地域の大人と子供の接点として「まつり」が一番だと思います。



将来的には「だんじり保存会連合会」とでも仮に名前を付けますが、岩屋地区全体で「まつり」を
守り伝えていく団体の設立も考えてはいかなければならないと思います。
その内容は、町内には幾つかの保存会が存在します、その会同士が連携を取り合うのです。
現在の「まつり」はどうしても町内会の役員の方々に負担が多くかかりすぎます。
その上、少子高齢化の影響でだんじりを出したくても出せない町内もでてくるに違いありません。
そういった場合でも「だんじり保存会連合会」があれば「まつり」の計画・準備・運営等の
サポートも出来るはずです。
町内会の負担の軽減に加え、伝統を守り町内以外にも発信し、町興しにもつながると思っています。



        町内のすべての人、各団体が一つになれるのが「まつり」ではないのか。

     今は大丈夫と安心してはいけない、将来を見据えて今から動き出さなければいけない。

            老若男女すべての町民が楽しめる「まつり」にする為に。

             今以上、町内外に自慢が出来る「まつり」にする為に。


     「まつり」が心から大好きな私達、岩屋の人間だからこそ出来るのではないでしょうか。

         「まつり」を通して感じた「ありがとう」の気持ちを持ち続けているかぎり。


保存会の今後の活動目標と理想